志摩学園の皆さんの作品です。

皆さんが描くのをみていると、ふと以前にスタッフさんからお聞きしたことを思い出しました。
志摩学園では数年前に鶏を飼っていたので、長く施設に入所している人は鶏を実際に見て知っている。ということを。
そのことも影響してか「今日は、鶏を描きます。」と伝えたとたん、すぐに描きはじめる人もいらっしゃいました。
私の場合は、知っているものを描くのと、知らないものを描くのとでは大きな違いがあります。知っているものは比較的考えず、さらさらと楽しく描けます。とは言えど、感覚的に描くので実物にはほど遠い形をしていることがあります。一方で、知らないものは基本描けません。見本や実物があればじっくり観察しながら描きますが、考えながら描くのでとても疲れます。最終的には、感覚的に描くよりは実物に近い形になっています。
ひょっとしたら皆さんにとっても「知っているものを描くのと、知らないものを描く」のとでは何か違いがあるかも知れませんね。私の憶測に、皆さんから言葉は返ってくることはありませんでしたが、描く過程や完成した絵にその違いが表れているように感じました(^^)